給与と福利厚生
ドバイを拠点とする雇用主は通常、医療保険や宿泊施設、交通費や定期的な帰国便など、給与交渉契約の一環として様々なインセンティブを新入社員に提供しています。
従業員の福利厚生
休暇の取得
従業員は年次有給休暇、病気休暇、出産休暇を取得する権利があります。
年次有給休暇
ドバイの年次有給休暇は、MENA地区に住む高度外国人材の居住先の中でも最も取得しやすい制度となっています。ドバイで6か月間の勤務を超えると、従業員は勤務した各月毎に2暦日、12か月後には1年間に30暦日の休暇を請求する権利が法的に与えられます。
ドバイ国際金融センター(DIFC)などの地区では、従業員はわずか3か月の勤務後に1年間に20暦日の休暇を取得する権利が与えられます。年次有給休暇はUAE政府が定めた祝祭日は含まれません。
タイガー・リクルートメント(Tiger Recruitment)が実施した調査によると、UAEの約50%の雇用主は、高度海外人材に対して毎年、母国への帰省便を無料で提供しています。
出産休暇
UAEの出産休暇は、湾岸諸国の中でも最も手厚い措置を講じています。女性従業員は60日間の出産休暇が与えられ、そのうちの45日間は有給休暇、15日間は半日有給休暇となっています。基本的な出産休暇に加え、新米の母親は病気によりすぐに仕事に復帰できない場合、45日間の無給休暇を取得することが可能です。赤ちゃんが病気または障害を持っている場合、さらに30日間の有給休暇が与えられ、その期間を延長することが可能です。民間企業で勤務する新米の父親は、子供の出生から6か月までの期間に、5労働日の有給育児休暇を取得する権利があります。UAEはこの政策を実施したアラブ諸国初の国家です。詳細については、こちらをクリックしてください。
病気休暇
UAE労働法により、正規従業員は仮採用期間が完了したのち、年間で最長90日間の病気休暇を受け取る権利があります。この90日間の病気休暇は連続でも断続的でもよく、給与は以下の通りに支払われます:
• 最初の15日間は全額支給
• 次の30日は半額支給
• 残りの45日は無支給
退職慰労金の計算